だめ人間から躍進!女性初のねぶた師、北村麻子の苦悩は何?情熱大陸出演

  • 2022年8月4日
  • 2022年8月17日
  • 芸能
  • 367View
  • 0件

こんにちわ、ルオです。青森県「ねぶた祭り」東北三大祭りの一つで夏の風物詩です。「ねぶた師」北村麻子(きたむらあさこ)さんが『情熱大陸』に出演します。かわいい北村麻子さんは「史上初の女性ねぶた師」とメディアにもとりあげられる機会が多いですが、数々の賞を取るまでには苦悩と躍進がありました。北村麻子さんのをお伝えします。

目次
(1)北村麻子(きたむらあさこ)さんのwiki
(2)苦悩と躍進
(3)ねぶた祭の魅力
(4)ねぶた作りの工程
(5)北村麻子さんのまとめ

「ねぶた師」の北村麻子さん(Forbesより)

スポンサード・リンク(sponsored Link)




(1)北村麻子(きたむらあさこ)さんのwiki

「らっせーらー!らっせーらー!」と大きな掛け声、笛、太鼓、手振り鉦の囃子、独特なステップを踏む跳人(はねと)と呼ばれる参加者と大型ねぶたが、青森市内のメイン通りを進む「ねぶた祭り」は国の重要無形民俗文化財に指定されています。

極彩色をまとった巨大な形灯籠、祭りのメインである山車を1年の時間をかけて作っているのが「ねぶた師」です。

青森ねぶた史上初となる「ねぶた師」の女性、北村麻子さんはどんな方なのでしょうか?

1982年10月青森県生まれ現在40歳です。4人兄弟の3番目です。

麻子さんの父は、数々の功績を残す「六代目ねぶた名人」の北村隆さんです。

青森出身の麻子さんは小さいころから「ねぶた祭り」を見ていただけでなく、父の仕事ぶりを身近で体感していのですね!

「ねぶた師」を志したきっかけは何だったのでしょうか?

それは2007年に父親の制作したねぶた「聖人聖徳太子」に感銘を受けたからです!
この作品は「ねぶた大賞」受賞しています。

北村隆作2007年「聖人聖徳太子」(ねぶたより)

北村麻子さんはさっそく行動に移しました。

翌年2008年、麻子さん26歳の時に父の北村隆さんに弟子入りしました。

2012年30歳、麻子さんは「青森市民ねぶた実行委員会」からねぶた制作を依頼されデビューしました。デビュー作は「琢鹿(たくろく)の戦い」です。

見事、優秀制作者賞(3位)を受賞しました。

北村麻子作2012年「琢鹿(たくろく)の戦い」
(公式ホームページより)

麻子さん躍進は続きます。

2015年 「平将門と執金剛神」で優秀制作者賞、観光コンベンション賞を受賞
2016年 「陰陽師、妖怪退治」で優秀制作者賞、商工会議所会頭賞を受賞

北村麻子作2015年「平将門と執金剛神」
(公式ホームページより)
北村麻子作2016年「陰陽師、妖怪退治」
(公式ホームページより)

そして2017年には念願が叶いました!それは何でしょうか?

2017年35歳、「紅葉狩」がねぶた師の最高賞である最優秀制作者賞(1位)を受賞しました。ねぶた師になって9年目の快挙です!同年、東奧日報文化財団の東奧文化選奨を受賞しました。

北村麻子作2017年「紅葉狩」
(公式ホームページより)

その後も実力は評価され続けます。

2018年 「入雲龍 公孫勝」で市長賞、優秀制作者賞を受賞
2019年8月6日「神武東征」が優秀制作者賞、知事賞を受賞しました。

その後はコロナ禍でねぶた祭りは中止になり、2022年は三年ぶりの開催となります。

今年の題材に選んだのは「琉球開闢(かいびゃく)神話」です。

沖縄の美ら海水族館で悠々と泳ぐジンベエザメに大感動したのがきっかけでした。沖縄返還50周年と言う節目、戦争もあり不安定な世の中に向けて平和へのメッセージを伝えます。

麻子さんの作る作品は今年も注目を集めています。楽しみですね!

北村麻子さんのプライベートはどうでしょうか?

プライベートでは2012年に年下の男性と結婚し、2015年に第一子をもうけています。

2012年といえば、麻子さんが「ねぶた師」としてデビューして見事、優秀制作者賞(3位)を受賞した年ですね。

公私ともに順調ですね!

現在は二児の母として子育てにも奮闘中です。インテリアが好きで、趣味は、ガーデニングだそうですよ!

スポンサード・リンク(sponsored Link)




(2)苦悩と躍進

北村麻子さんは青森県立青森西高等学校卒業後、地元で神社の巫女さんや接客業、事務、などOLをして過ごしていました。元々「ねぶた師」を目指していませんでした。

ではなぜ「ねぶた師」を目指したのでしょうか?

どの仕事をやっても、自分に合っている仕事を見つけられずにいたんです。そのため当時は、自分自身「なんてだめな人間なんだ」と思っていましたし、職も転々としていました。それが、20代半ばになったときに「このままじゃダメだ」と思ったんです。そのとき初めて真剣に自分の生き方について考えました。と語ります。

(Forbesより)

もともと絵を描くのは好きだったのでそれが仕事に出来ればよいと考えていました。

そんな時、麻子さんの人生が変わる出来事がありました。それは何でしょうか?

「ねぶた師」の父が足を悪くして「ねぶた師」を続けられるのか?という事態です。

この時初めて麻子さんは「ねぶたは自分にとってどういう存在なのか」と真剣に悩みました。到達した結論が→「父の代でねぶたを無くしてはダメだ」という強い思いです。

父に「ねぶたの師」になりたいことを話すと父は「女にはねぶたは作れない」と言われました。三年間は弟子入りは許されませんでした。

なぜ女性はねぶたが作れないのでしょうか?

制作をする北村麻子さん(Forbesより)

まず最初に考えられるのは、大量のハリガネで巨大なパーツを制作するにはトンカチ、ノコギリも使って土台を作ります。

現在はのねぶたの大きさは最大サイズとして幅約9m、高さ約5m、奥行き約7mです。高さ5メートルは2階建ての建物に匹敵する高さです。

かなりの高所作業ですね。しかも体力を要し危険が伴います。だから女性がねぶたを作るのは無理だと思われていました。

男性の北村隆さんも足を悪くしました。

又、題材の表現の仕方も理由の一つでした。ねぶたは男性の勇ましい姿を描くというのが風習でした。

そういう作品を女性は描けない思われていたのではないかと麻子さんは当時を振り返ります。

北村隆さんはねぶた師が順位がつけられる「勝負の世界」で過酷であることを熟知していたのでしょう。娘に苦労させたくなかったのでしょうか。

でも、麻子さんの熱意が通じて北村隆さんに弟子入りできました。

やりたいことを見つけた麻子さんは大変な作業も頑張り続けました。もともと絵を描くのが好きでした。作業工程もしっかり学び準備が次第に整ってきました。

しかしここからが試練でした。父が心配したことは的中しました。

どういうことでしょうか?

制作をする北村麻子さん(Forbesより)

麻子さんは2012年「青森市民ねぶた実行委員会」から依頼されデビューします。そのデビュー作「琢鹿(たくろく)の戦い」が優秀制作者賞を受賞しました。

「琢鹿の戦い」は多くの災害や争いを鎮めた古代中国の神話がモチーフになっています。

見送りと呼ばれる裏面には優しくほほえむ天女と赤ちゃんの姿がありました。青森ねぶた300年の歴史において女性と赤ちゃんが共にデザインされた記録はありません。

麻子さんならではのオリジナルティあふれる作品でした。

しかし、デビュー最初の作品が「優秀制作者賞」を受賞したことで陰口が聞かれました。「父親が作ったんじゃないか」と!この陰口はその後2、3年は言われ続けます。

なぜそんなことが起きるのでしょうか?

北村麻子さん(Forbesより)

ねぶた祭りの歴史は古く、18世紀初頭に始まったとされています。

麻子さんはねぶた祭りの歴史の中で初の「女ねぶた師」としてメディアから注目をあびました。そういうことも影響したのでしょうか?

あるいは、出展できる大型ねぶたは約22台です。その貴重な1枠を無名の新人女性が担うことで反発を生んだのでしょうか。

残念ながら手放しでは喜べない事態になりました!

しかし、麻子さんは心の声を“ねぶた”に込めて、制作を続けました。

デビューから5年後、2017年麻子さんが作った「紅葉狩」は「最優秀制作者賞ねぶた大賞」(一位)を受賞しました!

頑張りましたね!

男社会の世界に飛び込むのは容易ではないことは目に見えていましたが、そこを見事通り抜け「女ねぶた師」が誕生しました。

もう、陰口をいう人はいません。麻子さんの実力が認められた瞬間です!

毎年新しく作り上げる山車には、順位が付けられ評価されます。

北村麻子さん(左)と北村隆さん(右)(Forbesより)

「父は、私が作っているものを知らないと思います。」と麻子さんは語ります。今では父と娘はライバル同志になりました。すばらしい親子関係ですね!

毎年20台ほどのねぶたが作られ「ねぶた師」が競い合っていることは「ねぶた祭り」の水準を上げているの違いありません。

重要無形民俗文化財に指定されていくのも納得ですね。

だめ人間と自ら語っていた麻子さんですが、躍進する姿がありました。

2016年講演会の様子(青森県立青森西高等学校HPより)

そして今では地元青森県で学生に向けて講演会も行っています。

講演会では自分のやりたいことを見つける大切さを熱弁しています。青森県を盛り上げている麻子さんは、学生にとって憧れの存在ではないでしょうか。

スポンサード・リンク(sponsored Link)




(3)ねぶた祭の魅力

「ねぶた祭」は青森県青森市で毎年8月2日〜7日まで開催されます。街中が熱気に包まれとてもエネルギッシュな期間ですね。

毎年、延べ200万人以上の観光客が訪れるそうですよ!開催にかかる費用は、約2億2000万といわれています。

ねぶた祭は1980年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

ねぶた祭の魅力は何でしょうか?

まずは麻子さんたちが手がける「ねぶた師」が作った祭りのメインの山車ですよね!

高さ5メートル、長さ9メートルの「ねぶた」が街を練り歩く姿は圧巻です!街を行く鮮やかなねぶたは360度ぐるりと回り、観客席ぎりぎりまで近づくと観客が大きく沸く光景は印象的です。

ねぶたには歴史や神話をモチーフが描かれていることが多いので、勇壮な武者人形から見下ろされるわけですよね!(笑)。

おもしろい体験になりますね!

でも、それ以外にもねぶた祭を盛り上げているものがあります。それはなんでしょうか?

「ハネト」の存在です。「ラッセーラ! ラッセーラ!」掛け声とともに独特の跳ね方をして一心不乱に跳ねる人々が「ハネト」です。

ねぶた祭を盛り上げるハネト
(公式ホームページより)

ハネトは決まった装束を着ています。装束をまとってさえいればどの団体のねぶたに参加しても自由です。ハネトの衣装は県内のスーパーやデパートで花笠を除いて一式5000円程度で販売されています。

ねぶた祭りの魅力は誰でも参加することができることです。(コロナ禍中は対応が変わっています)。男女、地域、国籍を超えて、祭りに参加することで一体感が生まれます。

青森県にとっては一大イベントです。「ねぶた師」という職業が生まれるのも納得です!

スポンサード・リンク(sponsored Link)




(4)ねぶた作りの工程

北村麻子さんはどういう工程でねぶたを制作しているのでしょうか?

  1. 題材の決定
  2. 設計図となる下絵を描く
  3. 各パーツの製作(面、手、足、送りなどの製作)
  4. パーツ類を配置する為の骨組み
  5. 明かりを内側から灯す為の電気配線
  6. 針金の表面を覆う紙貼り
  7. 紙の上に黒いフチや線を描く書割り
  8. 着色時の色の混濁を防ぐロウ書き
  9. 白地に彩色する色付け
  10. 持ち上げて台車に設置する台上げ

というこれらの10の工程を経て完成させます。

ねぶた作りは1年をかけた孤独な戦いです。

制作をする北村麻子さん(Forbesより)
制作をする北村麻子さん(Forbesより)

祭りが終わった後の8月からすぐに休む暇もなく戦いは始まります。文献や物語などを研究し1枚の絵にします。

翌年の1月にはその下絵を顔や刀・指先の爪まで針金で再現し、5月には角材で作った土台に各パーツを合体させます。

そこからやっと6月上旬には約1000個の電球を土台に設置します。どこに電気配線するか、光の効果があるので気を使いますね!

最近はLED電球のお陰で、昔のねぶたよりも色彩が派手で鮮明になったように思います。

6月中旬、針金に沿って和紙を張り合わせ,6月下旬,骨組みに書紙を貼り墨で輪郭や顔が描かれ細部も色付されます。

7月、台車に約30人がかりで載せて完成です。大型ねぶたを乗せる台車に乗せるのも大変な作業です。台車に乗ったらほっとするでしょう。

現在は最大サイズとして幅約9m、高さ約5m、奥行き約7mと言う規定があります。

気の遠くなるような作業工程です。ねぶたを効果的に見せるには10の工程はどこも大事です。なかなか繊細な作業ですね。。

これだけの巨大なねぶたを一人では制作するのは限度がありますよね。

麻子さんは広くねぶた作りを知って体験してほしいという願いもあり、HPでねぶた作りに興味があり手伝いたい人を募集しています。

興味がある方はそちらもご覧下さいね!

スポンサード・リンク(sponsored Link)




(5)北村麻子さんのまとめ

青森県「ねぶた祭り」は東北三大祭の一つで国指定重要無形民俗文化財です。

青森ねぶた史上初となる「女性のねぶた師」北村麻子さんが『情熱大陸』に出演します。

麻子さんは「六代目ねぶた名人」の北村隆の娘で弟子です。

麻子さんは最初から「ねぶた師」を目指していたわけではありません。「ねぶた師」になる前は「自分がだめな人間」と振り返ります。

しかし「ねぶた師」になってからは数々の苦難を乗り越えながらねぶたを制作して数々の賞を受賞しました。メディアでも注目をあびる「ねぶた師」です。

今も躍進を続けています。素敵な女性ですね!

ところで、祭りが終わったら「ねぶた」はどうするのでしょうか?

祭りが終わればすぐに解体されるそうです。なんだか寂しいですね!

青森市文化観光交流施設ねぶたの家 ワ・ラッセ」がJR青森駅から徒歩1分の所にあります。

ねぶたが展示されているねぶたの家 ワ・ラッセ」
(公式ホームページより)

この施設では毎年、ねぶた祭本番に出陣した大型ねぶたを常設展示しています。2021年麻子さんが作った金賞を受賞した作品「雷公と電母」も展示されていますよ!

ねぶた祭期間以外でも「ねぶた祭」が体感できるので、興味がある方は訪ねて見てくださいね!

「ねぶた師」北村麻子さんの今後の活躍も楽しみです!




スポンサード・リンク(sponsored Link)
最新情報をチェックしよう!