「地球カレッジ」という面白そうな文字に出会いました。作家でパリ在住の辻仁成さんが立ち上げたプロジェクトです。「地球カレッジ」に参加してみると、人生豊かになる文章教室(人生教室)誰でも参加でき笑顔になれる!ということがわかりました。講師は辻仁成さん、熱く語っていました。
目次
1 辻仁成さん なぜフランスにいるの?
2 2022年「地球カレッジ」設立
3 2022年2月13日(日)のエッセイ授業の様子
4 辻仁成さんのまとめ
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1 辻仁成さん なぜフランスにいるの?
皆さんは辻仁成さんにどういうイメージをお持ちですか?
ミュージシャン?小説家?芸能人との結婚と離婚、ロン毛、パリ在住??などでしょうか。
どの時代でもどの分野でも話題になる方ですね。
でもなぜ日本を離れパリ在住なのでしょうか?
パリのエッフェル塔 (Twitterより)
辻仁成さんは日本を離れパリに住んで20年です。人生の1/3はパリ在住です。
日本で数々の受賞歴があるのになぜフランスに行ったのでしょうか?
その疑問の答えはもちろんご本人しかわかりませんが、経歴から見て二つの出来事があるように思えました。
【結婚と離婚】
今年の1月28日にネットでアップされた滞仏日記はこう記されていました。
「文化的に影響は多少受けてきたが、フランスで暮らしたいなどと思ったことさえなかった。でも押し出されるようにぼくはある日、日本を離れることになった。」
又、別の滞仏日記では「日本に戻りたいと思いながら、でも息子を育てきるまでは意地でも帰れない」と記されていました。
今から20年前というと2002年頃です。
世間では人気歌手で女優の中山美穂さんと辻先生の結婚が話題になっていました。文中にある息子さんは中山さんとの間に出来た息子さんのことです。
そして2003年に渡仏しました。その後中山さんとは2014年に離婚が成立しています。きっとそのあたりが関係しているのかも知れませんね。
【フランスの五大文学賞受賞】
辻先生の受賞歴を見ると1999年に「フェミナ賞、外国小説賞」があります。
これは「白仏」の仏語翻訳版でフランスの五大文学賞の1つです。日本人として初めての受賞でした。
フランスの気質と辻先生は相性がよかったのかもしれませんね。
滞仏日記では「フランスの気質に苦労しましたが、今はフランスがとても好き」とありました。フランス側も辻先生を2021年フランス観光親善大使に任命しています。
辻先生ご本人は意図しなかったかもしれませんが自然にフランスに導かれたのでしょうか!ご縁があったように思えます。
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2 2020年「地球カレッジ」設立
「地球カレッジ」は辻仁成さんが立ち上げたプロジェクトの一つです。
なぜ、このようなプロジェクトを展開していったのでしょうか?
2016年 ウェブマガジンのもとDesign Storiesが設立。
2018年 息子と2G名義でYouTuberとなる。
2020年 地球カレッジを開校
Design Storiesは辻先生が編集長を務めています。フォローすると毎日文章が届きます!
Design Storiesはなんと毎日更新されています。
内容はパリ在住の様子、犬の様子、料理の話など様々です。
辻先生は最近「三四郎」という犬を飼いはじめ、「三四郎」が登場する頻度は極めて高いです。
Design Storiesは辻先生のご自身が活動しやすくする為に作ったプラットホームです。
では「地球カレッジ」は?
世界各地、様々な分野で専門的に活躍されている方々を講師陣に招き、経験や知恵を学んでいこうとするプロジェクトです。
自宅のPCやスマートフォンで閲覧でき、日本にいながら海外エキスパートの話を聞いたりチャットで会話ができます。
大学のような感じですが、誰でも希望すれば参加出来るのが特徴です。
地球のどこにいてもネットがあれば繋がることができます。時代の流れに沿いながら、人々の向上心に答えてくれます。誰でも参加できる企画は人々の未来に明るさと希望を与えてくれると思いました。
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3 2022年2月13日(日)のエッセイ授業の様子
2022年は辻先生ご本人が講師になり開催しました。初回のテーマは「食と旅のエッセイ編」です。
辻先生はあまり高くない場所から皆さんと同じ気持ちでリラックスしたムードの中、微笑みながら肩ひじ張らず楽しむことのできる文章教室と位置づけていました。
受講者になるのは3000円を支払い、文章1500字以内(原稿用紙約4枚)を期日までに提出します。文章を提出しなくても講義は受けられます。
管理人ルオも辻先生に読んでもらいたくて文章を提出しました。
応募した人には事前に辻先生からのメールメッセージが届きます!
「必ず全部読みますのでご安心ください。小説学校ではないので添削などは出来ませんが、大事なことは書いて提出することです。それが出来たということは自分の中に強い向上心があるということですから。」とコメントしています。
さらに2月13日直前には提出作品の中から当日の講義で取り上げられる作品3点も選ばれ、事前にメールで送信されました。日本時間の20時から1時間半の予定していた講義ですが30分オーバーしました。
辻先生は着物姿で登場され、手振りをまじえながら熱心に2時間、お水も飲まずにずっと話し通しでした。見ていて心配になり水分補給をしてほしかったくらいでした。
わかりやすい説明で内容の濃い講義内容でした。最後に質疑応答と次回のエッセイのテーマ、参加の呼びかけがされて講義は終了しました。
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4 辻仁成さんのまとめ
講義参加内容に関しては制限がかかっているので詳しくは書くことは出来ませんが(詳しく書くとこのブログが制限されてしまいますのですみません)、間違いなく辻先生の心のこもった温かい視線を感じさせる講義でした。
管理人ルオは「海峡の光」(1997年芥川賞)を読んで辻先生の文体が好きでした。今はネットから配信されるDesign Storiesの文章を楽しみにしている読者の1人です。
辻先生の取り組み「地球カレッジ」では、普段なら接点ももてないような大作家さんに自分の文章を読んでいただけるまたとない機会です。「辻が読者ですよ」と講義の中でも繰り返しお話されていました。
コロナ禍の中、モチベーションを上げることができる企画でした。
1つだけ伝えたいのは「人の悪口、批判を書かない。良く書きたい。いいところを救ってあげたい。やさしさが小説を書く上で絶対に大事。
書くことで自分を知ること、己を知れば世界を知る。日本語を使うこと、書くことは人生を豊かにします。人生教室なのです。」と語っていました。
辻仁成さんはは人生を豊かにできる「地球カレッジ」の企画をしました!誰でもチャンスがあります。参加した後は少し世界が広がったような気分になりますよ!興味がある方は次回の「地球カレッジ」に参加してみてくださいね。
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