アンディ・ウォーホル・キョウト展は京都ゆかりの作品が公開!『舞妓さん』も!ルオの美術紀行(ART Trip)

こんにちわ、ルオです!『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO展』京都の京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」で開かれています。ポップアートの世界だけでなくアンディ・ウォーホルが京都を訪ねた時に描いた京都ゆかりの作品も見られます!『舞妓さん』も描かれました。どんなことに興味を持ったのしょうか?
ルオの美術紀行 3回目「アンディ・ウォーホル・キョウト展」
目次
1アンディ・ウォーホルと京都
2作品の特徴
3『アンディ・ウォーホル・キョウト』展のまとめ




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1アンディ・ウォーホルと京都

アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO展』が京都の京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」で開かれています。

展覧会の見どころは何でしょうか?

まずは、門外不出の『三つのマリリン』が見られます。京都駅にも宣伝カーがありました!

京都駅の展覧会の宣伝カー(撮影ルオ)

アンディ・ウォーホルは二度京都を訪れています。

最初は1956年、世界旅行中に日本に来日しました。二週間の滞在期間中に京都を訪れました。

ウォーホルはカメラは持ちません。スケッチブックに写生しながら旅を記録しました。

その後1974年に再来日します。この時は生け花からインスピレーションを得ました。とても影響を受けた様子がこの展覧会でわかります。

アンディ・ウォーホル 《花》 1970年
アンディ・ウォーホル美術館蔵(撮影ルオ)

手彩色の生け花のドローイングが何作も描かれ、とても魅力的です。

この展覧会では、京都の清水寺のスケッチ、生け花からインスピレーションを感じ取った作品、舞妓さんなど、アンディ・ウォーホルが心を動かされた視点で描かれた作品が多数展示されています。

  京都清水寺1956年(公式HPより)
舞妓さん(撮影ルオ)

舞妓さんの作品は着物を詳細に描くというより、ウォーホルが感じたままのスケッチですね。

着物と思われる服が赤系を使い、すごく明るい色に仕上がっています。髪も結ってあります。よく見てますよね!

京都ゆかりの作品を見ると、ウォーホルが何に心を動かされたのかがよくわかりとても興味深いです!

又、ウォーホルは滞在中に『和食』の大ファンになりました。ニューヨークに帰国後、和食店に通いつめたようです。

そのレシートまで展示されていました。ウォーホルの人柄がわかる一面ですね。

この展覧会は、携帯電話のカメラなら展示作品が撮影できます。インスタグラムやSNSなどにアップすることも可能です。

展覧会で感じたことを誰かとシェアーすることで、感動が増幅しますよね!

また、八つ橋など京都ゆかりのお菓子とコラボレーションしているグッズも売られています。

包みがアンディ・ウォーホルの作品の八つ橋
(公式HPより)

八つ橋の包みがアンディ・ウォーホルの描いた生け花なんて嬉しいですよね!捨てられません(笑)。さらに、中を開けると一枚ポストカードが入っているのです。

どの作品に当たるかはサプライズです。楽しい企画ですね。

アンディ・ウォーホルのポストカードと八つ橋
(公式HPより)




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2作品の特徴

アンディ・ウォーホルは1928年8月6日生まれ、アメリカ・ピッツバーグ出身です。商業デザイナーとしてニューヨークで活動をスタートさせました。

ウォーホルといえば「トマト缶」の作品を思い出す方も多いのではないでしょうか?

アンディ・ウォーホル 《キャンベル・スープ缶 I:トマト》
1968年アンディ・ウォーホル美術館蔵(公式HPより)

この作品はウォーホルの出世作です。ウォーホル33歳の時の作品です。

「トマト缶」庶民的な食べ物の一つですね。なぜ、この作品がそんなに話題になったのでしょうか?

美術の歴史に理由があります。

ウォーホルの生きた時代は、美術界では『抽象絵画』が流行っていました。作家の内面、イメージが作品に描かれて、見る人にとってよくわからない作品もあります。

「トマト缶」はアメリカではどこのスーパーでも売っている品物で、何も特別ではありません。

ウォーホルは日常にありふれたものをアートにしたのです。

手法も特徴的でした。どんな手法なのでしょうか?

『シルクスクリーン』という版画の技法を使いました。版画は大量生産が可能です。

アメリカはちょうど大量消費社会でした。ウォーホルの作品は大量生産、消費の時代にマッチしたのです!

この技法で『三つのマリリン』は制作されています。マリリンはアメリカで人気のあるマリリンモンローです。

アンディ・ウォーホル《三つのマリリン》 1962年
アンディ・ウォーホル美術館蔵(撮影ルオ)

唯一無二なマリリンモンローを『シルクスクリーン』で大量生産して、街中にポスターが貼られ見ることが出来ます。

アンディ・ウォーホルの作品は美術界では『ポップアート』と呼ばれるジャンルです。

『ポップアート』の色は華やかです。ウォーホルは蛍光色も使っています。展示の仕方も斬新です!

展覧会会場の壁面(撮影ルオ)

派手な色彩で同じ図版を大量に生産できるシルクスクリーンの技法を用いながら、スター、政治家、商品、ドル記号などのシンボルを作品化しました。

 美術界に新しい風を運んだウォーホルは1987年2月22日、58歳で亡くなりました。

アンディ・ウォーホルの作品は死後も高く評価され続け、オークションなどでは1億ドル以上の高値で取引されることもあり今も話題になります。




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3『アンディ・ウォーホル・キョウト』展のまとめ

「ルオの美術紀行(ART Trip)」では、日本や海外の作品、美術館、文化財の継承、物の見方などご紹介します。

第3回目は京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」で開かれている『アンディ・ウォーホル・キョウト」展です。

ウォーホルは2度、京都を訪ねています生け花からインスピレーションを得たり、清水寺や舞妓さんのスケッチを残しています。

又、門外不出の『三つのマリリン』が見られます。

シルクスクリーンの技法で大量生産されました。蛍光色も好んで使われています。

アンディ・ウォーホル《花》1970年
アンディ・ウォーホル美術館蔵(公式HPより)

作家が何を考えどんな思いで作品を描いたのか、手助けになると嬉しいです。

「ルオの美術紀行(ART Trip)」はシリーズにしていきますので興味がある方は是非読んでくださいね!

『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO展』
会期2022年9月17日(土)~2023年2月12日(日)
開館時間 10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(但し祝日の場合は開館)、12月28日~1月2日

このブログでは
*ルオの美術紀行(ART Trip)①「葛飾北斎の描く富士山」

ルオの美術紀行(ART Trip)②「スペイン人の画家ジュアン・ミロと日本~作品『絵画』
掲載中です。よかったらそちらもご覧ください。




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