こんにちは、ルオです！イギリス海外ドラマ『シェトランド』がAXNミステリーで一挙放送されます。『シェトランド』と『ヴェラ～信念の女警部～』の２作が面白いのには訳がありました！共通点はなんでしょうか？
目次
１『シェトランド』はどんなドラマ？（ネタバレなし）
２ 共通点と面白いわけ
３『シェトランド』のまとめ
１『シェトランド』はどんなドラマ？（ネタバレなし）
『シェトランド』2013年にイギリスBBCで放映されたイギリスのミステリーです。物語の舞台はスコットランドのシェトランド諸島です。
主役のジミー・ペレス警部と部下のサンディとアリソンの三人が協力しながら事件を解決していきます。
物語の特徴は何でしょうか？
シェトランド諸島は大小約 100の島からなります。大半は不毛で、居住地となるのは21島にすぎません。
気候は亜寒帯に属し全体に樹木が少なく荒涼としています。
主人公の娘のセリフに「コンビニもなく、ネットもろくにつながらず、木登りする木もない」とあります。
島をよくとらえている言葉ですね！
「シェットランドではみんなつながっている、１つの大家族よ」と言われるように、ほぼ全員が顔見知りという世界に人々は住んでいます。
上手くいっているときは協力し合えて心強いでしょう。しかし、そんな時間ばかり過ごせる訳ではありません。
ちょっとした行き違いが起きます。それが積み重なっていくと無意識のうちに封印してきた怨嗟や嫉妬が滲み出します。そして殺意へと変わっていきます。
ドラマではそういう心理が浮き彫りになっていきます。それに過去が絡まっていきます。いつしか修正がきかなく、事件が起こります。
事件の捜査が進むにつれ、閉ざされた社会で生きてきた人々の複雑な人間関係があらわになります。
サスペンスがメインテーマですが、濃密な人間描写は見ごたえがあります。
大胆なトリックもあります。それに立ち向かう主人公のジミー・ペレス警部の真面目で粘り強い捜査は、思わず応援したくなります！
シェトランド諸島という場所の設定が、都会のミステリーとは違った魅力を生み出しています。
ドラマで使われる音楽は伝統的なフィドル(ヴァイオリン)を使用しています。もの哀しさが漂いドラマに彩をそえています。
1話完結です！
２ 共通点と面白いわけ
『シェトランド』シリーズ（2013年）の放映開始は、800万人の視聴者を獲得しました！人気がありシーズン１～６まで作られました。
勢いは衰えず、シリーズ7までの製作も決定しているヒット作です。
なぜ人気があるのでしょうか？
原作が人気作家アン・クリーヴスだからです！
アン・クリーヴスの事はこのブログで紹介していますので、よかったらそちらもご覧ください。
＊『なぜシリーズ化？『ヴェラ～信念の女警部～』の根強い人気の訳（イギリス海外ドラマ）』
『シェトランド』と『ヴェラ～信念の女警部～』は原作者が同じです！
『シェトランド』はアン・クリーヴスが書いた4部構成の原作を映像化しました。
『シェトランド』（原題：Shetland）シリーズ1は英国推理作家協会賞最優秀長編賞を受賞します！シリーズ２以降はテレビ用に執筆されました。
日本では「シェトランド・カルテット（四重奏）」としてシリーズ4作が翻訳紹介されています。
監督は「ヴェラ～信念の女警部～」も手掛けたピーター・ホアーです。原作も監督も同じなんです！
シェトランド署のジミー・ペレス警部はイギリス人気テレビシリーズ「プライミーバル」等に出演するダグラス・ヘンシュオールが演じています。
ちなみに、部下のサンディを演じているスティーブン・ロバートソンはまさにシェトランド諸島ヴィドリン出身です！
（AXNミステリーより）
『シェトランド』はサスペンスと同時に濃厚な人間ドラマも見られるアン・クリーヴスの世界観が感じられるドラマなのです！
設定場所もポイントの一つです。
シェトランド諸島は風光明媚でありながら、亜寒帯に属する厳しい環境です。人々は漁業、牧羊、羊毛を原料とした毛糸や編み物で生活を営んできました。
エピソード1で描かれる「火祭り」はバイキングの仮装行列です。多くのスコットランド人は、バイキングのルーツを持っています。
島には古代遺跡も残りバイキングの影響を受けた独特な文化がみられます。
島の住民はイギリス人の前にスコットランド人、特にシェットランド人は自分達をスカンジナビア(北欧)人だと誇ります。
地理的歴史背景も、物語に深みを加えています。
面白いわけですね!
３『シェトランド』のまとめ
イギリス海外ドラマ『シェトランド』がAXNミステリーで一挙放送されます。
『シェトランド』はアン・クリーヴスがCWA賞を受賞した小説四部作が原作で、それを元に映像化したサスペンスです。
（アマゾンより）
また、舞台設定も特徴的です。シェトランド諸島では閉鎖的な人間関係があり、事件を生み出すきっかけとなります。
シェトランドという地理的歴史背景も、物語に深みを加えています。
サスペンスと絡んだ濃密な人間描写はアン・クリーヴスならではの世界観です。
イギリスのサスペンスの傑作の一つです！機会があれば是非ご覧くださいね！
このブログではイギリス海外ドラマを６つ掲載中です。良かったらそちらもご覧くださいね！
＊『イギリス海外ドラマ刑事フォイルロングセラーの秘密は何？』
＊『アウトランダー』（英米合同海外ドラマ）は時空を超えて18世紀にタイムスリップ！
＊ なぜシリーズ化？『ヴェラ～信念の女警部～』の根強い人気の訳（イギリス海外ドラマ）
＊『ミニチュア作家』17世紀オランダ絵画の世界がみられる！
＊『グランチェスター牧師探偵シドニーチェンバース』主演は００７主役候補
＊イギリス海外ドラマ『オックスフォードミステリールイス警部』が面白い理由は？
